ネット予約サービスやデジタルきっぷを使いこなすのに必要な鉄道きっぷの運賃制度を横断的にまとめたカテゴリーです。運賃制度の基礎からオタッキーな禁断の裏技まで、運賃制度の奥の深さを幅広くご紹介します。
JRきっぷ「乗継割引」制度の廃止を振り返る~ネット予約移行で顕在化するデジタルデバイド~
新幹線と在来線特急列車を乗り継ぐ場合、長年にわたり適用されていた「乗継割引」制度。経済的に移動するための優れた制度でしたが、2024年3月をもって終了となりました。北海道新幹線、北陸新幹線および西九州新幹線には現在でも未通の区間があり、在来...
松本駅と北松本駅をめぐるきっぷの怪~東京近郊区間に含まれるか否かで生じる効力の差を検証~【2025年3月まで】
広大な東京近郊区間の最果てにある、篠ノ井線松本駅。交通系ICカードの利用エリアに含まれることから、途中下車の対象外になることが鉄オタの悩みです。たとえ片道101km以上の経路であっても、東京駅や成田空港駅といった東京近郊区間に含まれる範囲で...
指定席券売機で「乗換案内から購入」する機能の知られざる実力!全国のJR駅で通用する操作スキルを伝授
JRの多くの駅に設置されるようになった「指定席券売機」。みどりの窓口が設置されていない駅にも数多く設置されていて、身近な存在になりました。駅員が対面できっぷを発売するみどりの窓口が、昨今縮小の一途をたどっています。そのような状況でも、自分で...
JR東日本の運賃改定で変わること・変わらないこと【2026年3月】~制度変更を伴う大胆改定を丁寧に解説~
JR東日本管内の運賃が、ついに全面的に値上げされることになりました。運賃改定の申請が国土交通省によって認可された場合、普通運賃および定期運賃が2026年3月より改定される見込みです。今回の運賃改定では、単に運賃水準(賃率)が引き上げられるだ...
「往復・連続乗車券」の発売終了と「往復割引」の廃止はどうして問題か?~きっぷのデジタル化で犠牲になるもの~
JR各社では、片道乗車券に加え、往復乗車券と連続乗車券が長年発売されてきました。かえりのきっぷをゆきのきっぷと同時に購入することは、鉄道旅行の世界では常識だったと言えるでしょう。しかし、その社会通念がいま、覆ろうとしています。2026年3月...
「通過連絡運輸」特例が適用されるJRきっぷの運賃計算方法・購入方法~全国の主な設定区間を掲載~
日本国内の鉄道網は、多くの鉄道会社によって運営されています。したがって、列車の運行やきっぷの発売は、鉄道会社ごとに分断されていることが一般的です。しかし、列車の運行上、自社の区間を走るだけではなく、他の鉄道会社に乗り入れることがあります。そ...
JRきっぷ「区間外乗車」特例の基本~折り返し乗車になる区間の運賃・料金がどうなるかを詳しく解説~
JR線のきっぷを買って列車に乗車する際、時に「区間外乗車」という特殊な状況に遭遇するかもしれません。乗車したい経路を指定してきっぷを買い、その経路通りに旅行するのが本来の姿です。しかし、駅の配置や列車の運行形態によっては、経路に含まれない区...
特急列車の運賃・料金計算に関する営業キロのマジック~隣駅間で大きな差異が生じるからくりを解説~
新幹線や在来線特急列車に乗車する時、乗車券と特急券・グリーン券が必要なことは言うまでもありませんが、運賃・料金の計算過程を意識したことはあるでしょうか。特急・グリーン料金は、実際に乗車した経路の営業キロをもとに計算します。そして、それらの料...
北陸新幹線・西九州新幹線「幹特在特」在来線特急列車を乗り継ぐ場合の特急料金の特例
北陸新幹線の延伸開業および西九州新幹線の部分開業に伴って、当該区間を運行していた在来線特急列車の運行区間が短縮されました。そのため、従来は直通していた区間であっても、新幹線と在来線特急列車を乗り継ぐ必要があります。料金面でも、従来は在来線特...
JRきっぷの区間を分割して旅費を節約する考え方~購入実例と利点・課題~
JR線のきっぷを購入する時、発駅から着駅までの全区間を通しで購入するのが当然に思われがちです。しかし、その区間を分割して購入した方がおトクになる場合があるのをご存じでしょうか。全区間を通して1枚のきっぷを購入するのではなく、発駅から途中駅ま...