特急「踊り子」号のきっぷ~特急券の買い方いろいろ・料金・座席の座り方~【2025-26年版】

特急踊り子号東京駅にて 定番記事

JR東海道線と伊豆急行線・伊豆箱根鉄道駿豆線を長年にわたって走る、在来線特急「踊り子」号。人気の保養地である伊豆半島と東京・横浜を結ぶ、重要な交通手段です。

多くの人に親しまれる列車ですが、乗車システムが多くの列車とは異なります。普通車に関しては、2021年3月から全車指定席になりました。自由席がなくなったため、座席指定された特急券を事前に購入する必要があります。

また、特急「踊り子」号に関しては、列車の行き先が多く、運行パターンが複雑です。そのため、列車の乗車区間によってきっぷの買い方が異なり、きっぷの様式が非常に多彩です。

  • ネット予約サービス「えきねっと」で購入する場合
  • JR各社の駅・旅行会社で購入する場合
  • 伊豆急行線内の駅で購入する場合
  • 伊豆箱根鉄道駿豆線内の駅で購入する場合

特急「踊り子」号は人気があり、列車によっては混雑することがあります。予定が決まったら、早めに特急券を購入しましょう。ネット限定割引料金「トク割」は、早い者勝ちです!

この記事では、E257系車両で運行する特急「踊り子」号のきっぷの買い方について、乗車区間別にご説明します。理解を深めるため、筆者が実際に購入したチケットレス特急券や紙の特急券、座席未指定券をお見せしたいと思います。

なお、東海道線内を朝夕の時間帯を中心に走る特急「湘南」号についても、乗車システムは特急「踊り子」号と変わりありません。

この記事を読むと分かること
  • 特急「踊り子」号の運行形態が多彩なこと
  • 伊豆急行線・伊豆箱根鉄道駿豆線内におけるきっぷの買い方
  • 踊り子号車内の座席上ランプ(インジケーター)の見方

特急「踊り子」号の運行系統・利用パターン

踊り子号連結作業熱海駅にて

最初に、特急「踊り子」号のきっぷの買い方を知る上での前提となる、列車の走行線区や運行系統、乗車パターンについてご説明します。

特急「踊り子」号の運行線区・区間

E257系電車で運行される特急「踊り子」号は、東京都心部の始発駅からJR東海道線を走り、熱海駅に至ります。

東伊豆方面に向かう列車は、熱海駅から伊東線を走り、伊東駅から伊豆急行線に乗り入れます。また、中伊豆方面に向かう列車は、三島駅まで東海道線(JR東海区間)を走り続け、伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り入れます。

踊り子号運行系統図
(筆者のつぶやき)車両基地が東大宮にあり、需要次第で大宮延伸が可能

この図が示すように、東海道線を走る点ではどの系統も共通しているものの、列車の行き先が一定ではないことが分かります。

特急「踊り子」号の運行系統

これらの線区を走る特急「踊り子」号は、具体的には東京駅を発着する系統と、池袋駅・新宿駅を発着する系統に分かれます。定期列車の他、ピークシーズンには多くの臨時列車が運行されます。

東京駅を発着する系統

伊東編成(9両編成)と修善寺編成(5両編成)が連結されて14両編成で運行される列車が、定期列車で1日2往復あります。この列車は、途中の熱海駅で連結・解結作業を行います。

伊東編成【グリーン車連結】:
東京駅・品川駅(東海道線)熱海駅(JR伊東線)伊東駅(伊豆急行線)伊豆急下田駅

修善寺編成【普通車指定席のみ】:
東京駅・品川駅(東海道線)熱海駅(東海道線)三島駅(伊豆箱根鉄道駿豆線)修善寺駅

池袋駅・新宿駅を発着する系統

土休日等、多客時に臨時列車として1日1往復運行されます。修善寺駅方面には乗り入れません。

池袋駅・新宿駅(湘南新宿ライン・東海道線)熱海駅(JR伊東線)伊東駅(伊豆急行線)伊豆急下田駅【グリーン車連結】

特急「踊り子」号の乗車パターン

東京駅9番線ホーム発車標

JR線・伊豆急行線・伊豆箱根鉄道駿豆線にまたがって運行する踊り子号に乗車するパターンには、次の3つが考えられます。

  • JR線を含んだ区間を乗車する場合
  • 伊豆急行線内のみ乗車する場合
  • 伊豆箱根鉄道駿豆線内のみ乗車する場合

乗車する区間によってきっぷの買い方がそれぞれ異なるため、戸惑わないようにしたいです。

JR線を含まない特急券・乗車券については、JR駅のみどりの窓口やネット予約サービス「えきねっと」を利用することはできず、各線の駅窓口で購入する必要があります

スポンサードリンク
スポンサードリンク

全車グリーン車の「サフィール踊り子」号とは別物

E257系特急「踊り子」のグレードアップ版の列車として、全車グリーン車のE261系「サフィール踊り子」号が同じ区間を走っています。

両列車ともグリーン車が連結されていますが、列車のグレードが全く異なります。列車名に「踊り子」が含まれていても、まったく別の列車と考えるのが適切です。

サフィール踊り子号については、以下の別記事(↓)に予約方法や料金体系を投稿しています。サフィール踊り子の情報をお探しの場合、ぜひご一読ください。

E257系特急「踊り子」号の説明に戻ります。乗車システムの変更点ときっぷの買い方について見ていきましょう!

スポンサードリンク
スポンサードリンク

特急「踊り子」号における乗車システムの変更点

踊り子号リニューアル告知ポスター

2021年3月に踊り子号の車両がE257系にリニューアルされたタイミングで、列車の乗り方が大きく変更になりました。

  • 自由席がなくなり、全車指定席に
  • 指定席特急料金の変更、座席未指定券の導入
  • 伊豆箱根鉄道線内で無料だった特急料金が有料化

特に、伊豆箱根鉄道駿豆線内のユーザーにとっては、変化が大きかったのではないでしょうか。

これらの変更点を踏まえた上で、実際に利用する特急「踊り子」号の車内設備について見ていきましょう!

スポンサードリンク
スポンサードリンク

特急「踊り子」号の設備

E257系電車で運行される特急「踊り子」号には、普通車だけではなく、伊東編成にはグリーン車も連結されています。

普通車

踊り子号普通車車内

E257系電車の普通車は、ごく標準的な4列シートです。

全車指定席の普通車には、座席の販売状況を示すランプ(インジケーター)が各座席上に付いています。空席状況が一目瞭然で分かるため、便利です。

E257系電車座席に設置されたコンセント

この車両に関しては、新たな乗車システムに対応するために、車内の設備が改修されています。各座席の窓側には電源コンセントが備わっていますが、簡易な改修であったため、内装は雑な感じが否めません。

グリーン車

E257系電車には、4号車にグリーン車が連結されています。4列シートのオーソドックスな設備です。

グリーン車も全車指定席ですが、きっぷの買い方は他の列車と変わりありません。したがって、特別な前提知識は必要ありません。

ただし、前述した特急「サフィール踊り子」号のグリーン車とは、サービスや快適性が全く異なります。そのため、E257系「踊り子」号と「サフィール踊り子」号では、料金体系が異なることに留意したいです。

車内設備について理解したところで、次は実際の運賃・料金体系に目を向けてみましょう!

特急「踊り子」号の運賃・料金

踊り子号行先標

ここでは、東京・横浜から伊豆半島内の主要な駅までの運賃・料金を簡単にまとめます。

主な停車駅間の特急・グリーン料金

東京駅・池袋駅・新宿駅(東京山手線内)および横浜駅発着の運賃・料金は、下表の通りです。

東京山手線内発着(単位:円)

着駅運賃トク割35%オフB特急料金(無割引)特急・グリーン料金
熱海駅1,9801,0201,5803,850
伊東駅2,3101,0201,5803,850
伊豆急下田駅4,0001,5402,3805,150
修善寺駅2,8601,1501,780設定なし
2025年3月現行の値段

横浜駅発着(単位:円)

着駅運賃トク割35%オフB特急料金(無割引)特急・グリーン料金
熱海駅1,3406601,0201,790
伊東駅1,6906601,0201,790
伊豆急下田駅3,3801,1801,8203,090
修善寺駅2,2407901,220設定なし
2025年3月現行の値段

普通車に関しては、ネット限定割引料金として「在来線チケットレス特急券(トク割)」が数量限定で利用可能です。しかし、グリーン車には基本的に割引がなく、所定運賃・料金がかかります。

料金が高額な背景

特急「踊り子」号が乗り入れている伊豆急行線の区間、および伊豆箱根鉄道駿豆線の区間については、各線の運賃・料金がJR線とは別に加算されます。したがって、JR線だけを走る特急列車に比べて、どうしても総額が高くなります。

また、東京・横浜と伊豆半島を結ぶ交通手段は、鉄道だけです。高速バス等他の交通手段との競合がないため、割引料金が少なく、強気な価格設定になりがちです。

実際に、かつて発売されていたおトクな「南伊豆フリー乗車券」が、2021年6月をもって発売終了になってしまいました。現在では、無割引のきっぷを購入しなければなりません。

お待たせしました!それでは、乗車区間別のきっぷの買い方やきっぷの様式を、具体的にご説明します。

座席指定された特急券を事前に購入する方法(ネット・JR線の駅)

E257系電車荷物棚

東京駅・池袋駅から伊東駅・三島駅までのいずれかの駅で乗降する場合、次の方法で指定席特急券と乗車券を事前に購入します。

駅では割引きっぷが発売されていないため、ネット予約サービス「えきねっと」を利用すると便利でしょう。

ネット予約サービス「えきねっと」上で購入

ネット予約サービス「えきねっと」では、以下のタイプの特急券を購入できます。

  • 割引なしの特急券(紙のきっぷを受け取り)
  • ネット限定割引「在来線チケットレス特急券(トク割)」
  • 通常価格のチケットレス特急券
画像:えきねっとウェブサイトから筆者生成

いずれの特急券も、あらかじめ座席指定を受けられます。

「在来線チケットレス特急券(トク割)」

画像:えきねっとアプリから筆者生成

「在来線チケットレス特急券(トク割)」は、所定料金の35%引きとお手頃です。普通に利用する限り、乗車変更やキャンセルを行う場合に条件面をあまり気にする必要はありません。したがって、ファーストチョイスとしておススメします。

この特急券はチケットレスのため、駅で紙のきっぷを受け取る必要はありません。ただし、購入時にはクレジットカード決済が必須です。

「在来線チケットレス特急券(トク割)」は、列車の出発時刻まで購入できることになっています。ただし、踊り子号は人気があるため、早々に売り切れる傾向があります。できるだけ早めに予約することをおススメします。

通常価格のチケットレス特急券

画像:えきねっとアプリから筆者生成

チケットレス特急券には、大幅割引の「在来線チケットレス特急券(トク割)」以外に、通常タイプもあります。検索結果には「チケットレス割引」と表示されますが、紙のきっぷよりも大人で100円安いにすぎません。

「在来線チケットレス特急券(トク割)」が売り切れた場合、通常のチケットレス特急券を購入するとよいでしょう。

トク割同様、駅で紙のきっぷを受け取る必要がありませんが、購入時にクレジットカード決済が必須です。

これらのチケットレス特急券と交通系ICカードを併用する場合は、紙のきっぷを受け取ることなくそのままチケットレス乗車できます。ただし、修善寺編成で熱海駅を越えて乗車する場合、普通乗車券(紙のきっぷ)を購入しましょう。

所定価格の特急券(紙のきっぷ)

伊豆高原駅から熱海駅ゆき特急券

えきねっとで予約購入するメリットがあまり感じられないものの、従来通り紙のきっぷとして特急券を買って、駅で受け取ることも可能です。決済手段としてクレジットカードを利用できない場合には、紙のきっぷを購入することになります。

なお、えきねっと以外のネット予約サービス(e5489など)では割引料金やチケットレスを利用できず、無割引の特急券を購入する形です。

えきねっと利用上の留意点

えきねっと上では「座席未指定券」を購入できません。後述の通り、駅で購入します。

チケットレス特急券以外の特急券および乗車券(紙のきっぷ)については、乗車する前に駅で受け取る必要があります。JR東日本の駅以外(伊豆急行線・伊豆箱根鉄道線・JR東海)の各駅では、えきねっとで購入したきっぷを受け取れないので、注意してください。

画像:えきねっとアプリから筆者生成

えきねっとで特急券を購入する場合、伊東編成についてはシートマップを表示して、自分で好きな座席を取ることができます。しかし、修善寺編成については、えきねっとではなぜかシートマップが表示できず、おまかせになります。

筆者もアプリから操作してみましたが、シートマップが表示されませんでした。席番に希望がある場合、駅で無割引の特急券を購入するしかありません。

JR駅のみどりの窓口・指定席券売機で購入

JR線の区間を含む限り、どのようなパターンのきっぷでも駅で購入できます。えきねっとで表示できない修善寺編成のシートマップも、駅の指定席券売機では表示できます。

駅員と相談しながらきっぷを購入できますが、割引がない所定料金を支払うことになります。

伊豆急行線内・伊豆箱根鉄道線内の駅から乗車し、JR線区間を含んだきっぷを駅の窓口で購入する場合については、後述します。

座席指定された特急券を事前購入できない場合

新旧世代の踊り子号
踊り子号 現在の車両と先代の車両

座席指定された特急券をあらかじめ用意できない場合、やむを得ず次の手段を取ることになります。

  • 「座席未指定券(事前料金)」を購入しておき、列車に飛び乗る
  • 特急券なし(無札)で列車に飛び乗り、車内料金で特急券を車内で購入

指定券を購入できないJR網代駅(静岡県熱海市)や、伊豆急行線・伊豆箱根鉄道駿豆線内の無人駅から乗車する場合、券売機で座席未指定券を購入するか、無札で乗車することになります。後者の場合、車掌に申し出て料金を支払いましょう。

座席未指定券を購入する場合を含め、座席指定を受けずに乗車した場合、指定席特急券と同額の料金を払うにもかかわらず、着席が保証されないことがデメリットです。必ずしもユーザーの都合で無札乗車するわけではないため、ユーザーにとって不利益です。

たとえ満席等の事情で座席未指定券を購入した場合であっても、極力座席指定を受けるのが賢い行動です。座席未指定券に関する詳細について、別の記事(↓)にまとめました。是非ご一読ください。

乗車券・交通系ICカードについて

特急「踊り子」号には、特急券だけでは乗車できません。普通乗車券(紙のきっぷ)を購入するか、交通系ICカードを用意します。

JR東日本の熱海駅・伊東駅までの各駅および伊豆急行線各駅では、交通系ICカードが利用可能です。チケットレス特急券を購入してIC乗車する場合、乗車券を購入する必要はありません

修善寺編成に乗車し、JR東海の三島駅および伊豆箱根鉄道駿豆線内各駅まで乗車する場合、Suicaエリアを外れてしまうため、交通系ICカードを利用できません。チケットレス特急券を利用する場合でも、あらかじめ普通乗車券を用意しましょう。

伊豆急行線内から乗車する場合の特急券の買い方

伊豆高原駅に到着した踊り子号

乗車する区間に伊東駅以北のJR線区間を含むか含まないかで、購入できる駅ときっぷの様式が異なります。

伊豆急行線内の駅発着でJR線の区間を含む場合

この場合、座席指定の特急券を伊豆急行線内の乗車する発駅の窓口でも購入できますし、JR各社の他駅でも購入することができます。座席未指定券も購入できますが、できるだけ座席指定を受けるようにしましょう。

ネット予約「えきねっと」でも予約・決済できますが、紙のきっぷを伊豆急行線内の駅で受け取れません。チケットレス特急券と交通系ICカードの併用で乗車するのでなければ、えきねっとは利用せず、駅の窓口できっぷを買ったほうがよいでしょう。

伊豆高原駅から熱海駅ゆき特急券

伊豆急行線内の駅では、座席未指定券を自動券売機でも購入できます。ただし、座席指定を受けるためには、いずれにしても窓口に行かないといけません。

JR線にまたがって乗車する場合、どの駅で買っても一般的にみられるマルス券の8.5cm券が発券されます。

伊豆急行線内で乗車が完結する場合

伊豆急行線の伊東駅と伊豆急下田駅の間のみを利用する場合、JRの駅で特急券を購入することはできません。えきねっとも利用できません

伊東駅から乗車する場合は、JR伊東駅みどりの窓口で伊豆急行線内のきっぷを購入できます(営業時間が短いのでご注意を)。その他の駅から乗車する場合は、踊り子号が停車する駅で伊豆急行線内の特急券を購入し、座席指定を受けます。伊豆急行線内完結の場合でも、座席指定はちゃんと受けられます。

伊豆急行線内踊り子号普通車特急券
特急券の本券:2022年1月乗車時のねだん
伊豆急行線内踊り子号普通車特急券
座席指定された指のみ券:2022年1月乗車時のねだん

乗車する設備ごとの本体の常備券に、座席指定された証の指定券(12cmサイズの指のみ券)がホチキス止めされます。E257系踊り子号については、普通車用とグリーン車用の2種類の常備券が存在します。

本体の特急券は、座席未指定券と共用です。

伊豆急行線内完結の踊り子号普通車特急券
特急券の本券:2023年12月乗車時のねだん
伊豆急行線内完結の踊り子号普通車特急券
座席指定された指のみ券:2023年12月乗車時のねだん

伊豆急行線内の窓口で座席指定を受けると、任意の区間が反映され、このような感じになります。

伊豆箱根鉄道駿豆線内から乗車する場合の特急券の買い方

大仁駅に停車中の踊り子号

上述した伊豆急行線の場合と同様、乗車する区間に三島駅以東のJR線区間を含むか含まないかで、購入できる駅ときっぷの様式が異なります。

伊豆箱根鉄道線内の駅発着でJR線の区間を含む場合

この場合、座席指定の特急券を発駅の窓口でも購入できますし、JR東日本・東海の他駅でも購入できます。座席未指定券(赤地の常備券)も購入できますが、座席指定を受けるようにしましょう。

伊豆箱根鉄道駿豆線内では、交通系ICカードを使用できません。そのため、チケットレス特急券を併用する場合であっても、必ず乗車前に普通乗車券(紙のきっぷ)を用意します。

JR線にまたがって乗車する場合、修善寺駅では一般的にみられるマルス券の8.5cm券が発券されます。

大仁駅から小田原駅ゆき踊り子号普通車特急券
2021年12月乗車時のねだん

修善寺駅以外の特急停車駅では、発車時刻の直前に駅員さんが特急券を手売りしてくれます。この場合、(時間に余裕があれば)電話で座席を取って、緑地の常備券に席番を手書きしたものを発券してもらえます。

伊豆箱根鉄道線内で乗車が完結する場合

伊豆箱根鉄道駿豆線の三島駅と修善寺駅の間のみを利用する場合、JRの駅で特急券を購入することはできません。また、線内完結の場合、伊豆急行線とは違い、座席指定が受けられません。赤色のランプが点灯した空席を利用します。

伊豆箱根鉄道駿豆線内座席未指定券

伊豆箱根鉄道三島駅で購入した線内特急券。サイズが大きいD型硬券1種類で、とてもシンプルです。

特急「踊り子」号の座席の座り方~ランプの色の意味~

踊り子号座席上のランプ

全席指定席の「踊り子」号の各座席には、当該座席の販売状況を示す3色のランプ(インジケーター)が付いています。このインジケーターの状態は、逐次更新されます。

インジケーターには3つの色があり、それぞれの色の意味は次の通りです。

  • 赤色:販売される見込みのない席(しばらくの間空席)
  • 黄色:販売された席(これから先の駅から間もなく席が埋まる)
  • 緑色:販売された席(誰かがすでに座っているはず)

座席指定された特急券を買ってから乗車し、指定された正しい座席に座る時には、このインジケーターが必ず「緑色」になっています。万が一緑色になっていない場合、予約した座席とは違う座席に座ろうとしていませんか。

乗車する前に座席指定を受けられずに座席未指定券や無札で乗車した場合、その時点で売れていない「赤色」の座席に座りましょう。

この場合、当該座席がいつでも販売され、インジケーターが突然「緑色」に変わる可能性があります。間もなく、座席指定を受けた(特急券を正しく買った)人が乗ってくるはずです。

踊り子号座席裏に貼られた乗車システムの案内

座席指定を受けた特急券を持ったユーザーが当該座席に座る権利があるため、今まで座っていた座席を譲らなければなりません。列車が混雑した時に乗車した場合、たとえ座席未指定券(特急券)を買っておいても空席が全く見つからない恐れがあるため、できるだけ乗車前に座席指定を受けておきたいです。

ユーザー目線では、どの席に誰が座るのか、座席の埋まり方はどのような状況か、インジケーターを見れば一目で分かります。列車の乗務員だけではなく、ユーザーにとっても安心で便利です。

しかし、自分が予約しておいた席に、他の人が座っている可能性があります。その人に席を空けてもらう必要がありますが、誰しもが気を遣うのではないかと思います。

まとめ

踊り子号1号車寄り東京駅にて

東京・横浜と伊豆半島を結ぶ「踊り子」号は、E257系電車で走る特急列車です。発着する駅にいろいろなバリエーションがあることから、きっぷの買い方が実に複雑です。

ネット予約サービス「えきねっと」限定で、割引料金の「在来線チケットレス特急券(トク割)」を購入できます。踊り子号の席を予約する際、最初にあたっていただきたい料金です。人気があり、しばしば売り切れるので、早めに購入することをおススメします。

JR線内と伊豆急行線内のみを乗車する場合交通系ICカードでIC乗車し、チケットレス特急券を購入すると、駅できっぷを買ったり紙のきっぷを受け取る必要がありません

一方、修善寺編成で三島駅以遠まで乗車する際、交通系ICカードでのIC乗車はできません。必ず乗車する前に普通乗車券(紙のきっぷ)を購入します。

車内の各座席上には、座席の販売状況が表示されたランプ(インジケーター)があります。自分が予約した席は、緑色が表示されています。誰も予約していない席には、赤色のランプが表示されています。

インジケーターで予約状況や車内の混雑状況が一目でわかるため、ユーザーにとっても便利です。しかし、座席指定を受けずに乗車している人が自分の席に座っている可能性があります。その場合、席を空けてもらうのに気を遣います。

この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!

当記事の改訂履歴

2025年3月02日:第2稿 修正

2025年3月01日:当サイト 第2稿

2024年12月26日:初稿 修正

2024年4月23日:初稿 修正

2024年01月09日:初稿 修正

2023年12月30日:当サイト 初稿(リニューアル)

2022年02月07日:前サイト 初稿(原文作成)

コメント

タイトルとURLをコピーしました